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モノの寄付で社会に貢献|株式会社 買取王国のリユースと寄付促進への取り組み

はじめまして! ソシャグ編集部です。この記事では、社会にとって良い活動 = ソーシャルグッドな活動に取り組まれている方にインタビューをして、その活動内容をご紹介します。今回のテーマは「リユースと寄付」です。日本では、不要になったモノを売る習慣がまだまだ浸透していないのが現状です。そして、寄付の文化も身近ではなく、寄付しようと思っても寄付する側ともらう側でマッチングが成り立っていないことがあります。そんなリユースと寄付、両方に存在する社会課題の解決に取り組んでいるのが、モノで寄付ができるサービス「モノドネ」を運営する株式会社買取王国です。モノドネでは「モノを活かしたい」お客様から不要になったモノを引き取って査定し、査定金額を団体に寄付することで、寄付の促進を目指しています。引き取ったモノはきれいにして販売することで、次の利用者の手に渡り、リユースの促進にも繋がっているのです。今回、モノドネの取り組みを紹介するため、株式会社買取王国CSR事業部部長の児玉さまにインタビューを行いました。Q.1 なぜソーシャルグッドな活動を始めたんですか?モノを寄付いただいても活用できずに困っている方々の課題を、私たちがこれまで行ってきたリユース事業の知見で解決できると考えたからです。事業を行う中で「本を寄付する」という話を聞いたとき、「本だけではなく様々なモノの寄付を広めることは、社会貢献に繋がるのではないか」と考えました。そして調べてみると、たとえば地震や豪雨の被災地などで、寄付されたモノをうまく活用できずただ倉庫に積み上げられてしまうことが、よくあるということがわかりました。そこで弊社の仕入れや査定などのリユース事業の知見を活用した寄付のサービスを立ち上げることにしました。Q.2 活動内容を教えてくださいモノを活かしたいけど方法がわからない、モノを寄付いただいても活用できない、という方々の課題を解決するために「モノドネ」というサービスを提供しています。モノドネでは、寄付としてモノをお送りいただくと、それを査定・現金化してNPO法人などに寄付できます。寄付者の方々は、これまでお金を払って処分していた家電やおもちゃなどを、寄付という形に活かすことで社会貢献に参加いただけます。一方で、モノを寄付いただいても活用できずにいた団体の方々は、モノでも寄付を受け付けられるようにしながら、より活用がしやすいお金で受け取れるようになります。日本は海外と比べて寄付の文化が発達していないと言われますが、世の中の役に立ちたい・貢献したいけどどうすればいいのかわからない、という方がたくさんいらっしゃるんです。また一方で、寄付いただくことは非常にありがたいけど、モノで寄付いただいてもうまく活用することができず、モノがただ溜まっていくだけで困っている団体さんも多くいらっしゃるんです。そこでモノドネによって、お金の代わりにモノで寄付できる仕組みや、モノを現金化して寄付できる仕組みを整えることで、寄付者と寄付先の課題解決に取り組んでいるんです。またモノのリユース自体に社会貢献性があり、モノドネやリユースを行うことで、「SDGs 17の目標」のうち、以下4つに取り組むことができます。1.貧困をなくそう11.住み続けられるまちづくりを12.つくる責任つかう責任15.緑の豊かさを守ろうQ.3 活動を始めて、どんな変化がありましたか?名古屋大学との取り組み「名大応援エコギフト」では、取り組みについて卒業生向けに発信してもらった結果、「自分の持っているモノで在学生の役に立てるのが嬉しい」という声が多く集まりました。始まったばかりのモノドネでも、「どうしようか迷ってたモノで世の中の役に立てると嬉しい」と言うコメントは多いですね。またモノで寄付をしたい人がいても、モノを活かす方法がなく寄付をお断りする団体さんも多くいらっしゃいます。しかしモノドネがあることで、モノで寄付したい人の気持ちにしっかり応え、かつ団体側はお金で受け取れる仕組みをご提供できています。私自身も何回かモノドネで寄付しており、単純に誰かの役に立っていると思うと嬉しいです。また弊社の社員でもモノドネに参加する人も増えており、実際に自分たちで利用することでサービスの存在価値を実感することができました。社会的意義のあるサービスだと感じることによって、会社に対する社員のエンゲージメントも上昇しているように感じています。Q.4 活動を通して、将来達成したい目標はありますか?自分たちの子どもが大人になったときに、もっと住みやすいまちにしたいと思っています。モノドネの拡大や寄付の文化がもっと発達することで、学校の授業料が減ったり、給食が無料化したり、そんな変化が起こってほしいです。そのためにも、アメリカや韓国と比べてもまだまだ寄付文化が浸透していない日本を、もっと寄付が身近な社会にしたいと思っています。しかし、モノドネのサービス自体まだ認知度が低く参加者も少ないので、いかに多くの人に知ってもらうかが課題となっています。モノを送る負担の軽減など参加しやすい方法の確立や、企業として参加してもらう仕組みづくりを進めていきたいです。Q.5 活動に参加したい人や応援したい人へ、メッセージをお願いします!自分が持っている不要なモノや家にある不要なモノを処分する前に、1度立ち止まって「これって寄付できるんじゃないかな?」って一度考えていただけると嬉しいです。もしも寄付できそうなモノが見つかったときには、モノドネを通じて寄付できますので、ぜひご利用ください。寄付をまだしたことがない方でも、自分の持っているモノで気軽に寄付が出来ますので、この機会に社会貢献に参加してみませんか?モノドネTwitter(@kifu_monodone)