「援農」 の記事一覧

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農家をつなぎ、糸島の魅力を全国に伝える発信源として

全国TVに2度取り上げられた金山寺納豆など、糸島の生産者をつなぐ商品を全国の食卓へ届けたい【どのような商品を生産されていますか?】 今うちの一番人気は「糸島金山寺納豆」です。糸島の素材にこだわった納豆、麹、醤油、にんじん、昆布などを合わせて瓶に詰めたものですが、人気テレビ番組の「嵐にしやがれ!」に出て、数千本を作り上げました。私は、もともと惣菜の量り売りをやっていまして、だから店名が「惣菜畑がんこ」という名前なんです。「がんこ」はね、私のことではなくてかぼちゃの名前なんですよ。がんこかぼちゃっていうのがあって、そのかぼちゃを作って販売していた時に、お客様が「柚木さんのかぼちゃは美味しくて子どもも煮物を食べるんです」と言ってくださって、どんなふうに煮てもホクホクで美味しく見えるから自分の腕がいいと思っていたんですが、ある年、いくら煮ても美味しく煮えない年があったんです。これはやっぱりきちんと作るところからしないとダメなんだということに気づかせてくれたかぼちゃなので、「がんこ」という名前をつけました。 現在では「がんこさん、がんこさん」と言ってもらえるようになって、よかったと思っています。商品としては、惣菜やおかしなどの加工食品も販売しています。 【こだわりや、アピールポイントがあれば教えて下さい。】作っている方たちをできるだけ前に出したいと思っています。がんこはもういいんですよ、前に出なくても。チーム糸島って私は思ってるんですけど、そういうのって大手企業ではなかなかできないよね。ちっちゃいながらも皆さんの協力で成り立っていて、それが嬉しいんですよ。糸島金山寺納豆を作った時に、本当に色々感じたんです。1,000本作るのも自分たちだけでは難しいと思っていたのが、納豆を作る農家の松崎さんが機械を修理に出してまでフル稼働してくださったおかげで納豆の納品が早くなり、また麹を納めてくださるミツル醤油さんもすぐに持ってきてくれて、本当に地域の方に助けていただいているということを実感しました。自分たちだけで7,000本、1万本と売り上げてお金を手に入れるのではなく、少しでも地域にお金が落ちていくということが、今回大変嬉しくてね。それこそ「分け合う」ですよね。あとは満点青空レストラン、嵐にしやがれ!の2回もテレビに出て全国デビューさせてもらったので、それもとても嬉しいですね。【がんこさんでは糸島の素材を使って作られているんですか?】全部ではないんですが、できるところはやっぱり糸島の食材を使いたいと思っています。糸島は新規就農が結構多くて、そういう方々に少しでも農業の面白さをもっと伝えたいんです。たとえば、イチゴジャムは浅井さんのいちごしか使いません。「ジャムだから安いイチゴでいいよね」ではなくて、浅井さんが1kgいくらと言われた値段で買って、それに付加価値をつけて、「浅井さんのイチゴジャム」という形で生産者の名前を前に出しています。ジャムが美味しかったら、青果の方で「浅井さんのイチゴはどれだろう?」とイチゴを買ってくださると嬉しいなと思って、そういう思いで加工品を作っています。【糸島金山寺納豆を作り始めたきっかけを教えてください】農協の交流会があるんですよ。そこにJAの方が金山寺納豆のレシピを提出されていて、これ絶対商品化したら売れるよ!と勧めたら「いやもう私達せんけん、いいよ柚木さんして」と言われて。ただ商品化するのは気の毒だったんで、最初はその方たちが作っていた麹を農協を通じて取り寄せて作っていたんです。それが何年も続いて、ふと見た時に、地域にも(ミツル醤油などの)商品があるので、もうそろそろ地域の物を使って作ろうと思い、大豆を松崎さんにお願いして作りました。それまでパックに入れて販売していたのを日持ちの良いビンに変えて糸島産を作って販売したんです。何年もたって内容的には変わった部分もあります。 【商品を受取るお客様へのメッセージ】やはり糸島は来ていただくと良さがより一層わかると思うんです。今はコロナでなかなか難しいですが、自然も素晴らしいし、人があたたかいので、やっぱり人に触れて欲しいと思います。触れるにはやはり足を運んでいただいて、みんなでワイワイ言いながら楽しいことができるといいなというのが想いです。早くコロナが落ち着いてまた行き来ができるようになれば、もっともっと糸島の魅力を見ていただけるようになると思っています。WAKEAUがそのきっかけになれば嬉しいです。

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