はじめまして! ソシャグ編集部です。この記事では、社会にとって良い活動 = ソーシャルグッドな活動に取り組まれている方にインタビューをして、その活動内容をご紹介します。今回のテーマは「循環型社会」です。自分にとっての不用品であれば、まだ使えるモノでも捨ててしまう人が多いのが現状です。しかし、循環型社会、持続可能な社会を実現するためには、不用品も捨てずに活用していくことが必要です。そんな社会課題の解決に取り組んでいるのが、「キフコレ」というサービスを運営している株式会社 浜屋です。キフコレでは不用品の寄付を、障がい者や途上国の雇用促進・自立支援が実現する場作りにまでつなげています。さらにはキフコレで得た利益を活用し、発展途上の地域で深刻な水不足を解消するための取り組みも行っています。今回、キフコレについてお話を伺うため、運営企業である株式会社 浜屋の取締役営業統括部部長・小林さんにインタビューを行いました。Q.1 なぜソーシャルグッドな活動を始めたんですか?実は意図してソーシャルグッドを目指したわけではなく、既存の事業から発展してできることに取り組んだ結果、今のような形になっていきました。キフコレのサービスではリユース、つまりゴミの問題がベースの視点となっています。そこから派生して、障がい者施設や途上国での雇用創出、さらには水不足問題への取り組みに発展していきました。経済効率の問題から、リユース業界で買い取れるのはある程度価値のあるモノのみで、わざわざ送ってもらって買取ができるものは少ないのが事実です。単価が高くないモノを扱うことは難しいのですが、それでもそのモノを捨てることなく必要としている人に届けることを目指し、買取ではなく寄付でいただくというお願いを始めました。Q.2 活動内容を教えてください会社の事業としては、中古の家電、雑貨などの不用品を回収業者や個人から買い取って、海外へ輸出販売しています。その中でも「キフコレ」では、不用品の寄付を募って海外に輸出・販売しています。キフコレでは、不用品の再利用で環境問題に取り組めるだけでなく、他にも以下3つの特徴があります。特徴1.障がい者の雇用寄付いただいた不用品のうち、パソコンなど電子基板を含むものの解体には、障がい者の方にご協力をいただいています。そして、職業訓練を経験した方たちに最終的に企業に就職いただくことで、雇用創出や自立支援に繋がるんです。また電子基板の解体は、金・銀・パラジウムなどを取り出し集めて精錬メーカーに販売することで、都市鉱山リサイクルに貢献できます。特徴2.途上国の雇用寄付いただいた不用品を販売するためには、修理が必要になります。その修理を、販売先の現地の修理工の方にお願いしています。修理・調整作業があることにより、現地の修理工の雇用創出・自立支援に繋げられるんです。また、現地では壊れた家電製品は買い換えるのではなく、基本的に何回も直して使い続ける習慣があるため、壊れにくく比較的簡単に直せる日本製品がマッチしています。特徴3.水浄化剤の寄付寄付していただいた不用品の売上の一部は、1回で100リットルの水をきれいにできる浄化剤の寄付に回し、途上国での安心・安全な水の確保に貢献しています。寄付いただいている方々の善意で成り立っているビジネスなので、得た利益は世界をより良くする活動に使いたいと考えています。Q.3 活動を始めて、どんな変化がありましたか?リユース事業においては、お金を払わないと不用品は集まらないという常識がありました。リユース業界に長く携わる中で、以前は会社でも個人でも、捨てるのにコストがかからないのであれば捨ててしまうのが当たり前だった印象があります。しかし、フリマアプリを利用する人が近年で増えた背景に「もったいないから」「まだ使えるから」という想いがあり、捨てるなら誰かにあげたいと思っている人が一定数いるのではないか、という仮説があり、リユース業界以外から中途入社したメンバーの企画により、このサービスを開始しました。実際、最近のSDGsや脱酸素などの世界的な潮流を受け、特に若い人を中心に「すぐ捨てるのはダメだ」という考え方に変わってきています。現在、できる限り不用品を活用しようと考えてくれる会社もあり、個人でもそういう思いを持たれる方がもっと増えていくと思っています。弊社ではこれまで、発展途上国へ貢献したいと入社してくる人が多かったんですが、最近は循環型社会実現に向け取り組みたいという人も増えてきています。また、寄付するモノにお手紙を添えてくださる方もいます。実際に寄付する人々の想いを感じられるところでもあり、それは私たちとしては本当にありがたいことです。Q.4 活動を通して、将来達成したい目標はありますか?SDGsの1つの節目である2030年までに、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」へ最大限貢献したいと思っています。これまでの社会では大量生産・大量消費が行われてきましたが、資源の有限性やごみ問題などを考えると、持続可能な社会とはいえません。持続可能な社会へシフトしていくためにも、弊社は今あるものを有効に使い続けることを目指します。そんな社会を実現するためにキフコレを開始しましたが、まだまだサービスの認知度を上げていく必要があります。ソシャグでは、情報発信やSEO対策をサポートする機能が提供されると聞いているので、期待しています。Q.5 活動に参加したい人や応援したい人へ、メッセージをお願いします!モノを捨てる前に「これってまだ使えるんじゃないかな?」と、立ち止まって一度考えてみて欲しいです。捨てるのはもったいない、そんな不用品が見つかったときには、ぜひキフコレにお問い合わせください。また企業様でも、事業の中でもったいないと思うところがあれば、ぜひお問い合わせください。SDGsの実現にむけ、課題解決のサポートを提供いたします。キフコレTwitter(@mottainai_kifu)株式会社浜屋
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