「リサイクル」 の記事一覧

filter-articles
image-main-article
目標12「つくる責任 つかう責任」はなぜ必要?現状や事例、私たちにできることもご紹介【SDGs】

持続可能な世界を実現するために採択されたSDGsには17の目標と169個のターゲットがあります。その中で今回ご紹介するのは「目標12 つくる責任つかう責任」と11個のターゲットです。目標12を通じて、大量生産と大量消費が繰り返し行われている今の地球で私たちにできることは何かを考える必要があります。この記事では、地球を守るために私達ができる身近な取り組みもご紹介します!この記事の監修者小田 勝宣(おだ かつのり)第6回SDGs検定取得。SDGsに関連したWebメディア記事執筆やブログの運営など実績多数。大学事務職員時代にSDGsに関する企画立案、運営業務に携わったことからSDGsに興味を持つ。現在はSDGs未来都市に選定された「岩手町」へ移住し、地域おこし協力隊として、地方におけるSDGsの取り組み強化に貢献している。SDGsの目標12「つくる責任・つかう責任」とは?SDGsにある17の目標の12「つくる責任・つかう責任」では、地球の限りある資源を守るために私達にできることを考えます。世界の人口は増え続けている中で、廃棄物の量を少しでも減らすために世界が取り組んでいること・私達にできることをご紹介します。目標12を構成する11のターゲット持続可能な生産・消費の形態を確保することが「つくる責任 つかう責任」の目指す姿です。目標12を達成するために立てられた、11個のターゲットをご紹介します。(画像:SDGs 17の目標)では、この11個のターゲットに基づき、具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか。例えば、先進国がリーダーとなって途上国の開発の状況や対応力を考えながらすべての国が行動すること生産者からお店への流れの中で、食料が捨てられたり、失ったりする量を減らすこと。人の健康や自然環境に与える悪い影響をできる限り少なくするために、大気・水・土壌へ化学物質やごみが出されることを減らすこと。様々な企業や会社に、持続可能な取り組みや、会社の成果を報告する定期的なレポートに持続可能性についての情報を含めるように勧めること。国の政策や優先されることに従って国や自治体がものやサービスを買うときには、それが持続可能な形で行われるようすすめること。補助金や税金制度の見直しをすること。などが挙げられます。この11個のターゲットは、目標12について考えていく上で非常に重要です。このターゲットの内容を踏まえて、以下では目標12について考えていきましょう。目標12が必要な理由人類は私たちの生活を豊かにするために開発を進めてきましたが、それと同時に地球に大きな負担をかけ続けて来ました。1970年代以降、地球の生態系が1年間に生み出すことが出来る資源の量より、人類全体が1年間暮らしていくために消費する資源の量のほうが多い状態です。現在、人類全体の生活を支えるには、地球が1.75個必要だとも言われています。(Global Footprint Networkより)危機的状況に陥っている地球を100年、200年先にもより良い状態で残せるように私たちは努力しなければなりません。そのために、目標12「つくる責任 つかう責任」を通してわたした達にできることを考え、取り組む必要があります。現在も起きている食料問題現在、世界的に食品ロスが深刻です。食品ロスとは、本来食べることが出来るのに、捨てられてしまう食品のことを指します。実は、世界で生産されている食料のうち約40%は処分され、その量は25億トンにも及んでいるのです。しかし、これだけの廃棄が行われているにも関わらず世界では10人に1人が飢餓に苦しみ、先進国と発展途上国との間で食のギャップが起きています。また、将来的には先進国・発展途上国の両方で食料不足が発生すると言われているのです。現在も人口は増え続けており、「世界人口推計2022版」 によると今後は、約85億人(2030年)→97億人(2050年)→約104億人(2080年)と増加し続けるとの推計が発表されています。人口の増加により、世界的な貧困・飢餓・栄養不良の増加が危惧されるため、世界全体で食糧・飼料・バイオ燃料の増産が必要であるとの推計を国連は発表しています。天然資源問題現在の生活を続けていくと、地球の天然資源のほとんどが100年以内に尽きてしまいます。私たちが普段利用するスマートフォンや、車・家電製品を作るために必要な資源が尽きてしまうことは非常に深刻な問題です。天然資源は物質ごとに分類されますが、ここでは水・土地・鉱物・森林の4つの観点から現在抱えている問題点を見ていきたいと思います。水資源日本には豊富な水源があるため、安全に管理された飲み水を得ることができます。しかし、世界では20億の人々が管理された水を利用することができていません。日本では十分に利用できる水資源がありますが、年平均気温がこの100年間で約1.30℃の割合で上昇していたり、異常少雨・異常多雨により河川の流れの変動が起きやすくなり、たびたび渇水も発生したりしています。これが原因で、水道水の断水・減圧給水などが起き、私たちの生活に影響が出ているのです。また、工業用水の不足で、農作物の成長不良・枯などの被害も発生し、特に、近年では渇水が頻発しています。そのため、各地で安定的な水資源の供給ができず、今後さらにその被害は増えると懸念されています。土壌資源世界の土壌資源は減少し続け、2050年には、1人当たりの耕作可能地が1960年の4分の1になると予測されています。土壌劣化の原因には、温暖化・塩害・人口増加などが関係ありますが、実は、今地球上にある土壌資源のうち33%はすでに劣化しているとの発表もあります。土壌資源の劣化・減少は、飢餓や貧困に苦しむ約8億人の人々に多大な影響を与えてしまいます。森林資源日本は世界有数の森林大国であり、森林面積は国土面積の3分の2にも当たります。ですが、豊富な森林資源は紙・建築材料など幅広く使用されるため伐採により一時期は森林の減少が問題視されました。森林資源を消費するだけでは、いずれ枯渇してしまうという問題が浮き彫りになり、天然の森林の保全・人工林の拡大が行われてきました。現在では日本国内の森林面積のうち半分が人工林となっているのです。鉱物資源日本は鉱物資源のほとんどを日本国内で獲得することができないため、ベースメタル・レアメタルなどの鉱物資源のほぼすべてを輸入に頼っています。そのうち、中南米やアフリカなどの政治リスクがある国から鉱物を産出・輸入しており、世界情勢と鉱物資源によっては安定的な供給を確保できない可能性があるのです。それに備えて、レアメタルの再利用や備蓄を行っています。※ベースメタル・・・銅・鉛・亜鉛・鉄・スズ・ボーキサイト(アルミニウム)※レアメタル・・・チリウム・マグネシウム・チタン・クロム・マンガン・コバルト・ニッケル・レアアースなどサーキュラーエコノミーへの転換が望まれる サーキュラーエコノミーとは「循環型社会」のことです。経済活動の中で廃棄されてきた製品や原材料などを「資源」として考え、リサイクル・再利用を行い、資源を循環させる新しい経済システムです。このシステムにより、廃棄物を最小限に抑え、新しい資源の利用も最小限にすることができます。このシステムは、持続可能な経済・産業への転換を可能とする経済形態として注目が集まっています。では、なぜサーキュラーエコノミーへの転換が必要なのでしょうか。人口も増え、1人あたりの豊かさも増えれば、その生活を維持するために必要な資源の量も増加します。しかし、その資源を生み出す地球は1つしかありません。現在の資源の使い方を見直さずにい続けると、いつか限りある資源は枯渇してしまいます。地球を残すために、サーキュラーエコノミーへの転換はとても重要です。目標12に対する取り組み事例過剰な生産・消費・廃棄活動によって生じる「資源の使いすぎ」の問題を解決するために目標12は掲げられました。この問題を解決するために、日本や世界が取り組んでいる具体的な事例をご紹介します。日本の取り組み事例・ファーストリテイリンググループ(画像:GU Sustainability / THE POWER OF CLOTHING)ユニクロ・GUを運営するファーストリテイリンググループでは、服のリサイクルに力をいれています。購入者が不要になった洋服を店舗のリサイクルボックスで回収し、服を必要としている人々に届ける「全世界リサイクル」を導入しているのです。再使用できない服は、燃料やダウンの素材に加工・リサイクルして活用しています。この企業は、ファッション業界の先駆けとして、SDGsの目標12の達成にむけて積極的に取り組んでいます。・株式会社セブン&アイホールディングス(画像:GREEN CHALLENGE 2050)セブンイレブン・イトーヨーカドーを運営するセブン&アイホールディングスでは2019年5月に環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」を定めました。この宣言では、以下のような取り組みを行っています。プラスチック対策(店頭でのペットボトル回収を行い、資源を循環させる)食品ロス対策(消費者が必要な分だけ購入できるよう、バラ売りや小分けパックを導入する)食品リサイクル対策(販売期限の近い商品にポイントを付与することで購入を促す。)これらの取り組みはサプライチェーン全体の最適化と食品ロス削減の取り組みが高く評価されており、経済産業省の「サプライチェーン イノベーション大賞 2020」において優秀賞と特別賞を受賞しています。世界の取り組み事例AppleiPhoneやiPadなどでよく知られるApple社は、世界のデジタルライフを牽引するアメリカのテクノロジー企業です。Appleでは地球から採掘される素材を減らすために、リサイクル活動に力を入れています。例えば、ユーザーが使い終わったiPhoneをはじめとする同社製品を回収し、リサイクル素材や再生利用可能な資源のみを使って製品を作る、循環型サプライチェーンモデル「クローズドループ」を採用しています。このようにAppleでは、一度使ったら終わりではなく、循環型のループを継続させていき、最終的には製品の長寿化を目指しているのです。LEGO(画像:LEGO)デンマークのおもちゃメーカーであるLEGOでは、2030年までに自社のブロック商品を持続可能な素材に代替えするという目標を発表しました。例えば、サトウキビ由来のポリエチレン製レゴブロック「ツリーハウス」を販売したり、使用済みペットボトルを再利用したレゴブロックの試作品を発表したりと、サステナブルを強く意識した商品開発に取り組んでいます。また、不要になった使用済みブロックの寄付・再利用を行うためのプログラム「LEGO Replay」をアメリカ限定で実施しています。さらには、手元にあるレゴブロックを捨てずに、教育団体を通じて寄付を行い使いたい子どもたちの手に送料無料で譲ることが出来る制度も実施しているのです。デンマークのおもちゃメーカーであるLEGOでは、2030年までに自社のブロック商品を持続可能な素材に代替えするという目標を発表しました。例えば、サトウキビ由来のポリエチレン製レゴブロック「ツリーハウス」を販売したり、使用済みペットボトルを再利用したレゴブロックの試作品を発表したりと、サステナブルを強く意識した商品開発に取り組んでいます。また、不要になった使用済みブロックの寄付・再利用を行うためのプログラム「LEGO Replay」をアメリカ限定で実施しています。さらには、手元にあるレゴブロックを捨てずに、教育団体を通じて寄付を行い使いたい子どもたちの手に送料無料で譲ることが出来る制度も実施しているのです。目標12達成に向けて私たちにできること地球全体が目標12の達成のために取り組んでいます。一方で、私たちの私生活の中で目標達成のために出来ることは何でしょうか。7つに分けてご紹介します。1.賞味期限と消費期限の違いを知る賞味期限と消費期限の具体的な違いはすでにご存知でしょうか?加工食品(一部を除く)には必ず、消費期限か賞味期限のどちらかが表示されています。この2つはそれぞれ意味は少し違いますが、食品を安全においしく食べることが出来る期限を表しています。賞味期限賞味期限は、品質が変わらずに美味しく食べることが出来る期間のことです。しかし、この期限を過ぎてしまっても、すぐに食べられなくなるわけではありません。色・におい・味などを確かめて、異常がなければ食べることができます。この賞味期限は、袋や容器を開封していない状態での期限なので、一度開封してしまった食品は期限に関係なく早めに消費しましょう。消費期限消費期限は、安全に食べられる期間のことです。主に、お弁当・サンドイッチ・生麺・ケーキなどの、いたみやすい食品に表示されています。この表示をよく確認し、この期限を過ぎたら食べないようにしましょう。この2つの期限を意識して、期限の近い・短いものから積極的に消費・購入をすることで食品ロスを少しづつ減らしていくことができます。2.食材を買いすぎず、買ったら使い切る値段が普段より安く売られていたり、普段なかなか売っていないものが売られているのを見つけたりするとついつい買いすぎてしまうことがあります。しかし、使い切れない量の買い物は食品ロスにつながってしまう可能性が高いです。使い切れない量は買わない、買ったら使い切る。これを忘れずに、買い物をし、消費をしましょう。3.本当に必要なものだけを買う衣服は、ファッション大量廃棄問題として深刻な社会問題です。そこで、最近注目されているのが「洋服のサブスク」です。(画像:air Closet)例えば、「air Closet」では月額料金でスタイリストが選ぶ洋服をレンタルすることができます。また、就活時にしか使わないリクルートスーツのレンタルなどができるサービスも注目されています。食品であれば、買い物に行く前に冷蔵庫の中身を確認しましょう。必要なものだけを買い、余分な買い物を防ぐことができます。4.購入先を検討する商品を購入する際に、2つ意識したいことがあります。1つは認証マークです。FSC認証やMSC認証などの、適切な管理体制のもとで調達されたことが証明されている商品を選んでみましょう。これによって、その取組をしている事業者や団体を間接的に応援することができます。2つ目は地産地消です。スーパーなどで食品を購入する際は、地元の出荷者さんの商品を積極的に購入してみませんか?地産地消は、地元の農業の活性化や農産物を運ぶ距離が短くなるので、エネルギーとCO2排出量の削減に繋がります。環境・生産者・消費者・地域経済にメリットがある地産地消を日々の買い物で意識してみましょう5.自然素材のものを購入する自然素材のものを購入することで、環境を守ることに貢献できます。植物・動物などの再生可能な資源から作られているので、持続的に使うことができます。また、使用後に廃棄したとしても、燃やした際に発生する二酸化炭素は大気中に戻るだけなので、地球温暖化の原因となる二酸化炭素が発生することはありません。また、限りある化石資源を使わないため、化石資源を節約することができます。6.マイバッグ・マイボトルを使う捨てるものを減らすために、直結して貢献できるのがマイバッグ・マイボトルを使うことです。レジ袋やペットボトルによるプラスチックごみの海洋汚染は、非常に深刻で大きな問題です。さらにプラスチックごみを焼却する際には温室効果ガスが発生してしまいます。使い捨ては便利な反面、環境に大きな悪影響をもたらしています。自分のお気に入りのマイバッグ・マイボトルを使って、愛着を持ちながらSDGsの目標達成に貢献してみませんか?7.エシカル消費を心がける商品が作られる過程に配慮して商品を購入・消費することをエシカル消費といいます。では、具体的にエシカル消費とは何をすればいいのでしょうか。販売されている商品の生産過程では、人権侵害・児童労働・環境破壊など、これらの問題を経ているかもしれません。そこで、エコマーク・国際フェアトレード認証ラベルのある商品を積極的に購入することがエシカル消費につながります。どのマークにどんな意味があるのか調べてみて、お買い物の際に意識してみましょう。SDGsを詳しく学べる「Socialgoo」がおすすめSDGsに関する活動をもっと知りたいという方におすすめな「Socialgoo(ソシャグ)」。ソーシャルグッド(社会にとって良いサービスや活動)に特化したメディアであり、プロボノやSDGsへの取り組み事例など様々な情報を掲載中です。ぜひ会員登録をして他の記事もチェックしてみてください!まとめSDGs目標12の達成のために私たちにできることは何か、具体的にご紹介してきました。日々の買い物には、環境を守ることに繋がる機会がたくさんあります。買う時に一瞬でも、「この商品は環境にダメージを与えていないかな」「本当に今買わないといけないものなのかな」と考えるようになるだけでも、大きな一歩です。ぜひ、日々のお買い物を、自分にも環境にもいい有意義なものにしてみてはいかがでしょうか?

image-main-article
株式会社タムの産廃再活用への取り組み|誰でも気軽にゴミ問題解決へ協力できる

はじめまして! ソシャグ編集部です。この記事では、社会にとって良い活動 = ソーシャルグッドな活動に取り組まれている方にインタビューをして、その活動内容をご紹介します。今回のテーマは「産廃の再活用」です。モノづくり事業者にとって、産業廃棄物の取り扱いは悩ましい問題ですよね。近年は持続可能な社会への意識が高まりゴミの適切な処分が求められる一方で、その費用負担が問題となるケースも少なくありません。そんな産廃処理課題の解決に取り組んでいるのが、株式会社タムです。株式会社タムは端材・残材リサイクル掲示板の「コム助」を運営しており、廃材の中でもまだ使える端材や残材と地域のコミュニティや消費者を繋いでいます。コム助を通じて多くの人にモノづくりの楽しみを伝えながら、地域のゴミ削減と地域の活性化を達成しようと事業展開されてきました。今回、株式会社タムの取り組みを紹介するため、株式会社タム代表取締役の伊藝博(いげい・ひろし)様にインタビューを行いました。Q.1 なぜソーシャルグッドな活動を始めたんですか?これまでのモノづくり事業では多くの端材や残材が排出されてきましたが、それらは産業廃棄物として処理されてきました。しかしながら処分するにもかなりの費用がかかるという問題を抱えています。一方で私たちは、ゴミ分別の細分化により、再活用できる端材・残材が多くある事にも気付きました。そこでモノづくり事業において排出される再活用可能な多くの端材や残材と、地域のコミュニティや消費者を繋ぐことにより、地域のゴミ削減地域の活性化が実現できるのではないかと考え、端材・残材リサイクル掲示板「コム助」を立ち上げました。コム助を通じて、モノをつくるだけではなく廃棄物を再活用できるシステムが構築できれば、次世代のモノづくりに繋げられると考えています。Q.2 活動内容を教えてください弊社では端材・残材リサイクル掲示板「コム助」を運営しています。またモノづくり企業における産廃処理課題の解決を目指すコム助には、以下の3つの特徴があります。特徴1.モノづくり企業なら無料で手軽に利用できるコム助はモノづくり企業であれば無料で「登録・出品・使用」できるサービスです。産業廃棄物の処理には多額の費用がかかるため、新たな有償サービスの契約・利用が難しいと考える事業者様もいるでしょう。こうした点を踏まえ、コム助はモノづくり企業を費用面からもサポートしたいと考えています。また、これまでモノづくり企業の多くが素晴らしい技術を持ちながらも、WEBサービスの活用を苦手としている傾向がありました。ですが、近年のWEBサービスは誰でも簡単に扱えるものになっており、「いつでも・だれでも・どこでも」そして「24時間・365日」活用できるようになっています。事業者様が手軽に利用できることも、コム助の大きな付加価値であると考えています。特徴2.事業者でなくともサービスを利用できるコム助はモノづくり企業体でない場合は出品が出来ません。しかしながら一般の方であっても、企業の出品した端材・残材を購入し受け取ることができます。誰でも簡単に利用できるサービスですから、ユーザーのニーズに沿った端材・残材のリサイクルが可能であると考えています。近年はDIYや屋外キャンプ等のブームが拡大しており、コム助の提供するサービスは幅広い世代からのニーズに答えられるものであると考えています。特徴3.事業者と消費者を繋げて地域活性化を促せる出品された端材・残材を購入いただいた場合、原則として出品元の企業から直接受け取ってもらう制度を採用しています。これには理由があり、地域で出た端材・残材はその地域内で再活用してもらうことを目指しているためです。同じ地域の事業者と消費者が繋がることで、モノづくり企業に対する理解度・認知度を上げたいという側面もあります。弊社はコム助を地方目線のWEBサービスとして展開してきました。モノづくり企業の端材・残材を誰もが活用し地域を循環することが、「ゴミを減らし再利用できるコミュニティ」の創造に繋がると考えています。Q.3 活動を始めて、どんな変化がありましたか?運営を始めてからまだ4ヶ月程度ですが、登録いただく企業が少しづつ全国へ広がってきました。端材・残材を受け取る一般の方がいることに対し「ゴミの再利用が実現して良かった」と感じています。また個人として端材・残材に関する情報をSNS等へ毎日公開していますが、投稿内容への反響を元に試行錯誤を繰り返しています。これまで誰も取り組んでこなかったサービスですから、自分自身の勉強にもなっています。弊社としては「コム助」を無料で始めたことをキッカケに、私たちなりの社会貢献ができたと考えています。このことが社員のゴミ問題への意識付けにもなりました。Q.4 活動を通して、将来達成したい目標はありますか?活動を通じて若い人にモノづくりの楽しみを伝えながら、またモノづくりを取り巻く環境を改善し、次世代に繋ぐことが私たちの大きな使命だと考えています。一方で「コム助」はできたばかりの新しいサービスです。認知度が低いことが課題だと感じているため、そのポイントを改善したいと考えています。ソシャグではソーシャルグッドな活動の認知向上や活動に参加しやすい仕組みを、AI技術を活用して提供されているとのことで、コム助の認知度アップに期待しています。またソシャグはSDGsに賛同されているとのことで、弊社の端材・残材リサイクル事業との融和性も高いと考えています。Q.5 活動に参加したい人や応援したい人へ、メッセージをお願いします!モノづくり事業では多くの端材や残材が排出されますが、それらは産業廃棄物として処分するにも多額の費用が必要であり、また多くの時間が奪われるものでした。こうした背景から一企業だけでゴミ問題に取り組むのは大変なことであり、多くの苦労がつきまといます。そこで、規模の小さな事業者であっても気軽に「コム助」のサービスを利用いただき、各企業から排出される端材・残材が再利用され、地域が活性化し、次世代にモノづくりを伝えたいと考えています。コム助Twitter(@komusuke12)Instagram(@tamsign)

  • 1