「ボランティア」 の記事一覧

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SDGs目標1「貧困をなくそう」とは?取り組み事例と私たちにできることをご紹介!

日本ではおよそ6人に1人が「貧困」状態にあると知っていますか?SDGsでは「誰一人取り残さない」という原則があるにもかかわらず、今の社会では格差が開いており、この原則からかけ離れた状態になっています。日本でも問題となっている貧困や格差をどのようになくしていくのか、一緒に考えていきましょう。この記事の監修者小田 勝宣(おだ かつのり)第6回SDGs検定取得。SDGsに関連したWebメディア記事執筆やブログの運営など実績多数。大学事務職員時代にSDGsに関する企画立案、運営業務に携わったことからSDGsに興味を持つ。現在はSDGs未来都市に選定された「岩手町」へ移住し、地域おこし協力隊として、地方におけるSDGsの取り組み強化に貢献している。SDGs目標1「貧困をなくそう」とは?SDGs目標1「貧困をなくそう」には「あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ」という目標が掲げられています。貧困は「発展途上国」と呼ばれている地域だけではなく、先進国にもあります。貧困には金銭的な貧しさのイメージがあるかもしれませんが、それだけではなく、教育や医療などのサービスが受けられていない、公正な権利がないといったことも含まれています。SDGsはこれら全ての貧困に終止符を打つことを目標としています。SDGs目標1で設定されている7つのターゲットSDGs目標1「貧困をなくそう」の7つのターゲットは次の通りです。1.12030 年までに、現在 1 日 1.25 ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。1.22030 年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。1.3各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。1.42030 年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。1.52030 年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。1.aあらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。1.b貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。(出典:外務省「持続可能な開発のための2030アジェンダ(仮訳)」)世界的には「1日1.25ドル未満で生活する人々」と具体的に定義された貧困を終わらせ、各国ではその国ごとの貧困層を半減させることが目指されています。ちなみに、この目標ができたときには1日1.25ドルだった基準が、物価変動によって、2015年10月には1日1.90ドル、2022年9月には1日2.15ドルに変更されています。また、目的を達成するために、必要な支援や保護を受けられるようにすること、経済的資源について平等な権利を与えること、災害時の脆弱性を軽減させることが求められています。貧困問題に対する世界や日本の取り組みこれらの目標に対して、実際にどのような取り組みが行われているのでしょうか?世界や日本の取り組みを見ていきましょう。世界の取り組み・グラミン銀行のマイクロファイナンスバングラデシュにあるグラミン銀行は、貧困層を対象にした比較的低金利の無担保融資(マイクロファイナンス)を行っています。通常の銀行だと、ある程度の資産がなければ融資を受けることができません。資産がほとんどない状態では、地主などから高い金利でお金を借りるしかなく、その利子のせいでさらに貧困になってしまうという悪循環に陥ってしまっていました。しかし、グラミン銀行は返済能力があるかわからない貧困層、特に女性に融資を行いました。定期的に銀行員が顧客のもとに赴き、融資や貯蓄の手続きをするだけではなく、顧客の生活も改善させていました。その結果、借金の返済が促されるため、グラミン銀行は利益を上げることに成功しました。グラミン銀行はバングラデシュの貧困層の生活を改善させるとともに、企業としても成功したのです。日本の取り組み・株式会社ジモティー誰かがいらなくなったものを、無料あるいは低価格でもらうことができるサービスで有名なジモティー。ジモティーのユーザー調査によると、日本のひとり親世帯の約45%(約65万世帯)が利用しているそうです。この調査結果を受けて、2020年にはひとり親家庭へ使っていないものを譲った方に対して、ギフト券を配布する「ひとり親家庭応援キャンペーン」を実施しました。また、2018年にはひとり親家庭を優先に物品の受け渡し会を開催しています。子どもたちの貧困をなくすことを目指し、ひとり親に対する支援を続けているのです。(出典:スタッフブログ|ジモティー)貧困に対して個人でできること先ほどご紹介した取り組みは、企業の取り組みでした。では、私たち一人ひとりが貧困に対して何ができるか考えていきましょう。貧困についての現状を知る貧困に対して何かしたい!と思っても、貧困の現状がわからないと何をすればよいか悩みますよね。何か行動を起こす前に、まずは貧困の現状を知るところから始めると良いでしょう。この記事でも後ほど、貧困について解説し、貧困問題の現状をご紹介するのでぜひご覧ください。支援団体への寄付や募金行動に移しやすい取り組みは、寄付や募金でしょう。しかし、支援団体がたくさんありすぎて、どこに寄付したらよいのかわからない方もいるのではないでしょうか?そこで、寄付や募金を行う支援団体の選び方をご紹介します。どんなひとを支援したいか一口に支援団体といっても、団体ごとによって目的とする支援先が変わります。例えば、難民を助ける会(AAR Japan)であれば世界中の難民の支援、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンであれば国内外の子どもたちの支援を主要目的としています。みなさんが支援したい人に支援をしてくれる団体を探してみましょう。今までの活動実績が公開されているか集められた寄付金や募金を、どのように使っているかが一番気になりますよね。公式ホームページやパンフレットなどで、具体的な活動報告が見られるところに寄付するとよいでしょう。特定非営利活動法人(NPO法人)や公益法人などの法人格を取得しているか最後に、その支援団体が法人格を取得しているかどうかを確認してみましょう。なぜ法人だと安心かというと、法人には明確な会計を行う義務があるからです。NPO法人は情報公開が前提でかつ認証も必要であり、公益法人も国が定める基準を満たした法人だけに認められるので、とくに安心出来ると思います。国際的に認められた特定非営利活動法人はNGOと呼ばれることもあります。ちなみに、例に挙げたAAR Japanは特定非営利活動法人(NGO)、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは公益社団法人です。これら3つの判断材料を頭に入れながら、みなさんの目的に合う支援先を見つけてみましょう。ボランティアに参加金銭的な支援だけではなく、自分で直接サポートしたいと考えている方には、ボランティアがおすすめです。実は、NPO法人の4割以上が後継者不足を課題としており、6割以上が人材確保や教育を課題としているのです。また、企業との共同事業や、専門家が自らの知識を活かしてボランティア活動を行う「プロボノ」が求められていることからも、専門的な能力を持つ人が足りないことがわかります。とはいえ、求められている分野は広報・IT・マーケティングなどであり、特殊な専門性が必要なのではなく、これらの分野で経験のある人が求められているようです。そのほかにも事務作業や現地での支援活動などもあるため、ボランティアをやってみたいという気持ちがあれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。(出典:令和2年度 特定非営利活動法人に関する実態調査|内閣府)フェアトレード商品の購入実は、みなさんがお買い物をするときにフェアトレード商品を買うだけでも、遠く離れた発展途上国の貧困に対して、取り組みが出来るのです。フェアトレードとは、直訳すると「公平・公正な貿易」で、発展途上国でつくられる原料や製品の生産者や労働者の労働環境・賃金を保障した貿易のことです。生産者に正当な対価が支払われることで、発展途上国の人々の貧困をなくそうとしている取り組みです。このフェアトレードの基準が守られて製造され、認証を受けた製品には「国際フェアトレード認証ラベル」が付いています。おもにチョコレート・コーヒー・果物・コットン製品などに付いているので、ぜひ探してみてください!「貧困」には2つの意味がある実は「貧困」には「絶対的貧困」と「相対的貧困」という二種類の貧困があります。絶対的貧困絶対的貧困とは、地域に関係なく、最低限の生活水準が維持されていない状態です。医療や教育等のサービスが受けられていないことが多く、必要な食料品や衣服等が買えないほどに所得が低い状態にあるのです。世界銀行は、2022年10月時点で「1日あたり2.15ドル」を判断基準とし、それ以下の所得の人々を絶対的貧困者としています。相対的貧困相対的貧困とは、その地域の大多数の人々と比較して貧しい状態のことです。可処分所得の中央値の半分以下の所得の人々のことを相対的貧困者と定義しています。地域内での所得水準と比較しているため、相対的貧困率はその地域の格差を表していると言えます。日本と世界の貧困問題の現状「絶対的貧困」と「相対的貧困」の違いがわかったところで、日本と世界の貧困問題をご紹介します。日本の貧困問題日本は相対的貧困率が高く、2018年時点で15.7%、つまり、およそ6人に1人が相対的貧困なのです。とくに高齢者やひとり親世帯に多いとされており、高齢者の治療費や介護費、子どもの学費などを払うことが難しくなっていることが問題です。日本では子どもの貧困が深刻で、大学などの高等教育への進学をあきらめたり、非行や暴力をしたり、虐待を受けたりする子どももいます。また、習い事をしたり、文化施設を見学したりできないことで、経験の格差も広がっています。(出典:相対的貧困率|データブック国際労働比較2022|労働政策研究・研修機構)世界の貧困問題国連開発計画が導入した「多次元貧困指数 (MPI)」は、健康・教育・生活水準という多次元の貧困を表しています。多次元貧困層が多いのは、サハラ以南のアフリカと南アジアで、全体の84.5%がこの2地域に存在することから、貧困には地域の偏りがあることがわかります。また、この2地域のなかでも国ごとに貧困率が異なっており、地域内でも格差が大きくあることがわかっています。さらに、ジェンダーによる格差も問題となっており、例えば南アジアのアフガニスタンでは、学校に行けない女子の割合が44.0%と、男子の24.8%に対し高い数値となっています。このように、金銭面だけではない多次元の貧困が問題となっているのです。(出典:2019年グローバル多次元貧困指数|国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所公式サイト)貧困が起こる主な原因とは?では、なぜ貧困は起きてしまうのでしょうか?貧困が起きる主な原因をご紹介します。食料が届かない発展途上国では、食料があっても、適切に保管したり、長期保存のための加工技術が十分でなかったり、適切に運ぶための手段がなかったりして、食料が届かないことがあります。また、需要が大きい国に食料が流れてしまい、供給されないこともあります。十分な教育を受けられない発展途上国では、労働力として使われていたり、学校が遠くにあったり、紛争地帯だったりして、教育が受けられていない子どもが多くいます。また、ジェンダーや民族による格差もあり、国内での教育格差につながっているのです。その結果識字率が低下したり、定職につけなかったりして、貧困に陥ってしまいます。紛争や内戦紛争地域に留まって巻き込まれた人々も、そこから逃れるために難民になった人々も、生活用品が不足したり職を失ったりして生活水準が下がり、貧困に陥ってしまいます。紛争や内戦の状態では暴力が横行し、衛生状態や医療環境が悪くなり、安全ではなくなってしまうのです。自然災害地震や台風、サイクロンなどの自然災害が起きると、経済損失が発生し貧困に陥ってしまうのです。例えば、干ばつによって農作物が育たなくなったり、地震によって建物が倒壊し、住まいや仕事場がなくなったりすることもあります。親が失業してしまった家庭では子どもが労働力として使われ、教育が受けられなくなることもあるなど、自然災害のせいで別の貧困の原因を引き起こしてしまいます。まとめSDGsの目標1「貧困をなくそう」は、あらゆる場所であらゆる形態の貧困をなくすことを目標にしています。世界には健康・教育・食料などが十分でないところも多くあり、絶対的貧困の状態でなくても、生活に困っている人がたくさんいます。そして、日本では相対的貧困率が高いことが問題となっています。このような現状を理解し、みなさんができることから取り組むことで、貧困を抱える人々の支援につながり、世界から貧困をなくすことに近づくのではないでしょうか。

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SDGsボランティア活動例18選【中・高・大・社会人別】メリット・違いについて

こちらの記事では、SDGsボランティアの内容や年代ごとの参加事例をご紹介します。注目を集めるSDGsボランティア。世界中で多くの人々がボランティアに参加しており、それは日本でも例外ではありません。しかしボランティア活動に興味はあっても、実際どんな内容なのか、自分でも参加できるのか、不安になってしまいますよね。ぜひこちらの記事で紹介する内容を参考にし、あなたの活動の参考にしてみてくださいね。この記事の監修者小田 勝宣(おだ かつのり)第6回SDGs検定取得。SDGsに関連したWebメディア記事執筆やブログの運営など実績多数。大学事務職員時代にSDGsに関する企画立案、運営業務に携わったことからSDGsに興味を持つ。現在はSDGs未来都市に選定された「岩手町」へ移住し、地域おこし協力隊として、地方におけるSDGsの取り組み強化に貢献している。SDGsとボランティアとの違い混同されがちな「SDGs」と「ボランティア」、実は明確な違いがあることをご存知でしょうか??SDGsは「目標」、ボランティアは「活動」SDGs(Sustainable Development Goals)とは、持続可能な開発目標のこと。2015年9月に行われた国連サミットで採択されたものであり、国連加盟193か国が2030年までの15年間で達成を目指す17の指標です。ボランティア活動の多くはSDGsの目標に関係しています。また近年ではSDGsを念頭においた「SDGsボランティア」の動きも活発です。SDGsではどんな目標を掲げているの?SDGsには17の大きな目標が掲げられ、それらを達成するための169のターゲットが設定されています。飢餓・貧困・健康・教育・インフラ整備・エネルギー政策・経済成長・気候変動など、さまざまな分野から持続可能な社会の実現を目指しているのです。17の目標にはそれぞれ10個程度の詳細な目標設定がなされ、さらにその下には244の指標があります。例えば貧困をなくそうという目標が達成されるためにどうすれば良いか、その具体案と明確な数値目標が定められているのです。SDGsボランティアのメリット持続可能な社会に向けて各国が動き出す中、日本では団体や企業によるSDGsボランティアの募集に注目が集まっています。どんなポイントが評価されているのか、参加者視点のメリットを紹介していきましょう。人脈が広がるSDGsボランティアによって、普段関わることのない人とも交流が可能です。さまざまな地域・職種の人々と同じ作業を通じてコミュニケーションが取れるため、思わぬ出会いがビジネスにつながることもあるでしょう。幅広い世代の人と交流ができるSDGsボランティアは同じ目的を持ったあらゆる世代の人々と交流できます。老若男女問わず、幅広い世代の人と同じ活動にうちこめるでしょう。視野が広がるSDGsボランティア活動は、参加するだけであらゆる情報が舞い込んできます。さまざまな参加者と交流することで、普段興味のないようなジャンルの話が聞けたり、他の参加者がまだ知らない情報を提供したりすることも可能でしょう。多様性を学べるSDGsボランティアに参加する人々は、多様性についての理解が深いという口コミが多く寄せられています。なぜならSDGsの17の目標では、人々の平等・平和が謳われているからです。ダイバーシティ&インクルージョンなど、世界の多様性を学べる機会になるでしょう。スキルが身に付く社会課題の解決に向けた活動を行うSDGsボランティアでは、仕事で培ったプロのスキルを活かす「プロボノ活動」を行っている人々と出会えます。彼ら・彼女らと共に活動を行い、またサポートすることで、自然と新たなスキルの習得につながるでしょう。プロボノ活動とは?プロボノは社会や公共のために無償で行われるボランティアのこと。専門的な知識やスキルを活かして活動するため、より高い水準の支援活動が可能です。知識・知見・考え方が身に付くSDGsボランティアでは多種多様な人材が集まるため、ひとつの目標に向けて互いの考え方や思想をすり合わせる必要が出てきます。そうした過程を経て、他人の知識・知見・新たな視点や考え方が得られるでしょう。自分の活動が社会貢献へ繋がることを実感できるSDGsボランティアは明確な社会課題を解決するために活動するため、目に見える結果が得られます。持続可能な社会に向けた活動は個人・企業・団体問わず多くの場所で求められているため、実際に取り組むことで「自分が社会に貢献できている」ことをより実感できるでしょう。【中学生】SDGsボランティアの活動例3選中学生でも十分社会貢献が可能です。ここからは実際のボランティア活動例をご紹介していきます。ごみ拾いイベントに参加SDGsでは「住み続けられるまちづくり」が11番目の目標として掲げられています。そこで行われているのが「ゴミ拾いイベント」になります。中学生であっても手軽に参加でき、またゴミが減ったという実感から、社会貢献への意欲も高められるため、気軽に参加できるおすすめの活動です。SDGsのイベントに参加「興味はあるけどどんな活動をしたらいいのかわからない。」「いきなりボランティア募集に応募するのは気が引ける。」そうした意見に対しての解決策が、イベントへの参加です。国や自治体が企画するものであれば安全性も高く、中学生を送り出す親御さんも安心でしょう。概念や活動例を知る、よいきっかけになります。物の寄付やリサイクル都度買ったものを捨てていてはもったいないため、物の寄付やリサイクルの活動に取り組んでみましょう。個人からの寄付を募る企業や団体は多く、また環境省も循環型社会を推進していることもあって、手軽ながら貢献活動の意義もより大きく実感できるでしょう。【高校生】SDGsボランティアの活動例5選高校生になると行動範囲が増え、自分で考えて自由に活動できるようになります。遊びと勉強に加えて、社会貢献も視野に入れていきたいですね。資源の無駄遣いを防ぐ大量生産・大量消費の現代では、資源には限りがあるということを、忘れてしまいがちです。そこで「使い捨て」をやめてみると良いでしょう。例えば服飾品や生活用品なども、すぐ捨てずに複数回使えるものを選択すれば、資源を守りつつ経済的にもより良い効果が期待できます。SDGsイベントに参加中学生の時は受け身の参加でも十分でしたが、今度は体験型のイベントがおすすめです。すでに国・自治体・NPO団体などが協力し、具体的なアクションを行うイベントが多数開催されています。様々なセッション・ワークショップなど体感できるボランティアに参加してみましょう。募金・収集のボランティア活動SDGsボランティアの中でも募金・収集活動は一定の支持を得ています。例えばコンタクトレンズの空きケースやペットボトルキャップの収集を通じて回収業者が買取を行い、その買取金額で社会貢献資金とする活動も盛んです。清掃ボランティアに参加日本の学校では生徒自らが清掃を行うのが当たり前ですが、その活動を学校の外へと展開することで、大きな社会貢献となります。近年は脱プラスチックを掲げる企業や団体も多いため、街中のゴミを減らすだけでも十分な問題解決に繋がるでしょう。地域特有ボランティアに参加日本には約1,700もの自治体があり、それぞれ固有の文化や生活圏を有しています。だからこそ、その地域ごとに求められる社会貢献の内容は異なるのです。地形・気候・暮らす人々などの特徴に基づいたボランティア活動ならば、より地域に密着した社会貢献が可能でしょう。【大学生】SDGsボランティアの活動例5選大学生ともなれば国内外の様々なイベントに参加できます。大学側が主催している場合もあるため、活動の範囲が一気に広がる時期です。就活にも有利な場合もあるため、ぜひ活動例を参考に取り組んでみましょう。チャリティーイベントに参加そもそもチャリティーとは慈愛・慈善・博愛に基づく公益的な活動を指します。明確な違いはないものの、ボランティアとも近い概念の社会貢献活動として知られていますね。イベントで得た収益は寄付や支援活動に使われるので、参加するだけでもSDGsの理念に沿った行動ができます。海外ボランティアに参加SDGsボランティアの募集が行われているのは、もちろん日本国内だけではありません。大学生を対象とした国際ボランティアプログラムを展開している企業や団体も少なくないため、将来を見据えてより社会貢献を経験したい人にもおすすめです。オンライン国際交流に参加オンラインでの国際交流も注目を集めているSDGsボランティアのひとつです。感染症の流行に伴い外出制限や渡航制限が敷設された影響で、オンラインでの交流が盛んになりました。世界各地の人々と異文化のコミュニケーションを図ることで、より視野を広げられるでしょう。復興支援のボランティア災害からの復興支援はどの時代でも貴重な社会貢献活動です。復興という大きな目標に対して動けるためモチベーションを保ちやすく、また、自然災害の絶えない日本において緊急時の行動を学べる貴重な機会になるでしょう。SDGsサークルへ入る大学によってはSDGsサークルが設置されている場所もあります。例えば東京大学では「UNiTe」というサークルがあり、国際機関と連携しながらダイバーシティ&インクルージョンやSDGsへ向けた活動を行っています。サークル活動は就活でも有用なため、参加する人は増加傾向にあるためおすすめです。【社会人】SDGsボランティアの活動例5選働き始めてからもSDGsボランティアへの貢献が可能です。長い人生経験を活かして、より多くの人々への貢献が可能でしょう。子供への学習支援ボランティア満足に学習の機会が与えられなかったり、障がいにより学習に参加できなかったりする子供たちは少なくありません。そうした状況下にある子供たちに勉強を教えたり、一緒に交流したりと、学生時代に培ったスキルを子供たちに提供できるのが魅力です。子ども食堂ボランティア農水省や厚労省が推進する「子ども食堂」をご存じでしょうか?子供がもし一人であっても訪れることのできる、低額もしくは無料の食堂サービスです。公的な制度はありませんが、企業や団体による取り組みとして全国6000箇所以上で運営されています。食材提供も立派なSDGsボランティアです!子ども食堂で使われる食材は、関係者の持ち寄りや地域の人・農家・企業などからの寄付で成り立っていることがほとんどです。食堂へ食材を提供するだけでもボランティアになりますから、ご興味のある方はトライしてみることをおすすめします。食品ロスに取り組む廃棄される食品に対する問題意識は高まりを見せていますが、社会人ともなれば企業や団体に所属して食品を提供する側に周ることも多いでしょう。働き手としてサービスを提供するにあたり、食品ロスの削減を考えて取り組むことが重要です。公園ボランティアに参加地域の憩いの場として愛される公園。しかしその公園がどのようにして清潔に保たれているか、考えたことはあるでしょうか?ボランティア募集に応募すれば、公園の清掃・花壇の整備・草花の育成など地域のコミュニティスペースを守る活動が可能です。災害ボランティアに参加前述の通り自然災害の多い日本では、災害の被災地域で活躍するボランティアに注目が集まっています。持続可能な社会の実現には、緊急時の対策や復興の知識も有用です。SDGsでは「災害に強い街づくり」も目標に掲げられているため、ぜひボランティアに参加して貢献活動に従事してみてください。SDGs活動に興味がある方は「Socialgoo」がおすすめ出典:Socialgoo公式サイトSDGsボランティアに参加してみたいという方におすすめなのが「Socialgoo(ソシャグ)」です。ソーシャルグッド(社会にとって良いサービスや活動)に特化したメディアであり、ボランティアだけでなくプロボノやSDGsへの取り組み事例など様々な情報を掲載中。ぜひ会員登録をして他の記事もチェックしてくださいね!まとめ今回はSDGsボランティアの活動例やメリットについてご紹介しました。国際的にも重要度の高まりを見せる持続可能な社会の創造に向けて、誰でもできるボランティア活動で貢献していきたいですよね。ご紹介した通り、年代問わず参加できるのがボランティアの強みです。手軽に社会貢献ができるため、家族・知人・友人を誘っての参加も人気。SDGs達成に向けて、ひとりひとりができることを進めていきましょう。

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お客様に最高のトマトを届けるトマト農家界のストライカー

トマトは熟していればいるほどおいしいんです。お客さんがあってこその生産者であり、おいしいといっていただけるトマトの生産を目指します。【どのような商品を生産されていますか?】ミディトマトという、ミニトマトより少し大きい品種を1つ。加熱調理に向いた品種を2種類、あとはオレンジや緑、ワインレッドのようなカラフルなミニトマトを6種類の計9種類を栽培しています。 【トマトの生産をはじめたきっかけを教えてください。】僕はもともと農家の育ちではなくサラリーマン家庭で育ち、サッカーを続けていて選手もしたんですが、コーチや監督になりたかったんです。6年ほど前に知り合いから、サッカーのスクールやクラブをやるから、コーチとして正社員でフットサル場で勤務しないかという話をいただきました。半年ほど勤務したのですが、サッカースクールやフットサル場は、土日か夕方〜夜の仕事なんです。そこで、社長と昼間にできる仕事を探そうということになり、その中で「農家さんのグループでカラフルなミニトマトを10種類くらい作っているけれど、売り手がいない」という話を聞いたんです。それで僕らが仕入れに行って、街中の軒先などちょっと場所を借りて販売をはじめたのがきっかけなんです。そのため、最初は全くトマトと関わりはなかったんですが、「西がやれ」ということで、半年間くらい週に5日ほど糸島の農家さんでトマトを仕入れて昼間販売をして、夕方からサッカースクール、夜はフットサル場の受付というような生活をしていました。トマトがカラフルなのも珍しかったし、とにかくすごく美味しかったんですよね。僕は何もしていないんですが、店頭で販売していたらおばちゃんたちが次から次へと人を連れてきてくださるようになって、すごく盛り上がってきちゃいまして。そうしたら途中から「もうスクールには来なくていい」って言われてしまって、半年ぐらいトマト屋になってしまったんですよ。はじめは言われるがまま始めたことだったのですが、トマトを食べられない小さな子が、うちのを食べてトマトを食べられるようになったとか好きになったとか、色んなエピソードをいただいたりお客様が喜んでくださったりするのを現場で見て、「これは続けていきたいな」と思ってどんどん盛り上がっていって、お客様が増えてトマトが足りないような状態になりました。7月ごろでトマトのシーズンが一旦終了したのですが、「次はいつ来るの?」と言われて、次は11月くらいにまた再スタートになりますと告知をしてお休みに入りました。ところが次のシーズンの話になった時に、農家さんが採算が合わなかったりグループでうまくいかなくなったりして、次の作付けをしないという方向に決まっちゃったんですよ。僕はお客様に「また来ますね」といってしまった手前と、また僕自身も続けたい気持ちが強くあったので、何かできないかと色々相談をさせてもらう中で、「自分で作っちゃったらいいんじゃないか!」となったんです。そこからは、地主さんを紹介していただいたり、ご厚意でいろいろと準備が進んでいき、ド素人ながらに今作っている場所でトマト作りをスタートしました。きっかけっていうのは本当に変な話ですよね。最初は売っていたのが自分で作るようになっちゃった、という話です。 【こだわりや、アピールポイントがあれば教えて下さい。】こだわりは今2つあるんですが、1つめは「完熟で美味しい状態で採る」ということです。スーパーに出ているものは、割れないようにするために、大玉だと特になのですが5分か6分くらいで完熟する前に収穫してしまうので、酸っぱかったり水っぽかったりとトマト特有の品種の味がしなかったりするのです。僕が仕入れさせてもらっていた農家さんがされていたのもあるのですが、割れてしまっても良いのでギリギリのところで採る、一番美味しいところで収穫するというのを意識しています。もう1つは、農薬を極力使わないということです。化学農薬などの化学合成されて人体などにも影響があるような薬品は使わないように心がけています。その代わりになるものとして、木酢液や水あめといったものを食品で探して、極力害がなく植物が生き生きする、活力を与えるようなものを選んで使う取り組みをしています。水あめはベタベタしているので、虫や小さい天敵をくっつけて取り除いたりカビにも効きます。また、鉢で栽培するというこだわりもあります。僕は土を入れているということに意味があると思っていて、土耕栽培のほうが僕の中で理想です。土耕栽培だと病気で全滅してしまうけど、鉢で育てることでリスクを分散することができます。そして、一年通して供給できるようになっています。 【商品を受取るお客様へのメッセージ】うちはミニトマトしかないので、もしクレームがあったらきちんと伝えていただきたいと思います。一応これが良いよ!というのを入れているつもりなので、もしあれば、例えばぐずぐずして美味しくなかったとか、そういう声を聞かせて欲しいですね。トマトはひとつひとつ味が違っているので、「私はこれが好き」とか「こっちの方が良かったな」とか、そういう食べ比べをしてもらって、お気に入りの品種を見つけていただけたらと思っています。

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