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日本の伝統工芸品の未来をつくる|日本工芸の国内外への販売サポートの取り組みをご紹介

はじめまして! ソシャグ編集部です。この記事では、社会にとって良い活動 = ソーシャルグッドな活動に取り組まれている方にインタビューをして、その活動内容をご紹介します。今回のテーマは「日本の工芸品」です。現在、日本で作られる工芸品は、ものづくりの創意工夫や品質、歴史が見直されています。一方で、職人さんが制作以外を行うことが難しかったり、その魅力が十分に市場に伝わっていなかったりという問題があるそうです。そんな工芸品の社会課題の解決に取り組んでいるのが、オンラインショップ「日本工芸堂」を運営する日本工芸株式会社です。日本工芸では、オンラインショップ運営のほか、国内外への販売サポートをとおして、『新しいお客様と目利きした商品を結びつける』という挑戦を行っています。今回、日本工芸の取り組みを紹介するため、日本工芸代表の松澤斉之さんにインタビューを行いました。Q.1 なぜソーシャルグッドな活動を始めたんですか?伝統工芸品で使われる材料は昔ながらの伝統的なもの、かつ地域に適したものであることが多く、伝統工芸そのものが環境へのやさしさや持続可能性をもっています。 ですので、ここではなぜ伝統工芸のインターネット販売を始めた経緯をお話します。正直、工芸品を作る現場を直接見るまでは、全く関心のない分野でした。お酒が飲めれば、グラスはあまり気にしないといった感じでした。きっかけは前職のアマゾンジャパンで、ありとあらゆるホーム・キッチン商品の仕入れをしていたときのことです。仕入れ先を開拓する中で、各地の伝統工芸品の工房や制作現場を見て回るようになりました。現場をまわる中で、職人・メーカー様のものづくりへのこだわりや、歴史との関連性を伺い、精緻さや美しさに非常に感銘を受けたものです。ただ、同時に「工芸品の素晴らしさが十分に市場に伝わっていないのではないか」と課題感を持ち、調べてみると以下のことが分かりました。工芸の市場は最盛期の5分の1程度にまで落ち込んでいる数字もある産地によっては、「その技術を持つ職人の最後のひとり」というような状況もある素晴らしい工芸品を作る技術力を持ちながら、特にインターネット販売における販路開拓ができていない厳しい状況である一方で、「職人さん達に信頼されながら、長い歴史で培われ生活に根差して発展してきた工芸を広める仕事をしてみたい」と思い、仕入れて丁寧に説明販売する国内外向けのインターネット販売をやろうと決めました。Q.2 活動内容を教えてください事業内容はEC(インターネット上の商取引)事業、海外販売事業、サポート事業の3つがあります。また、各事業には以下のような特徴があります。特徴1.国内外から購入可能な自社オンラインショップで、工芸品の魅力をアピール職人さんやメーカーさんだけでは、販路拡大や魅力の発信まで手が回らないという課題に対して、自社で仕入れ・販売、コラムやインタビュー記事をとおして魅力発信を、インターネット上で行っています。そのため、日本だけでなく、海外からも購入可能なオンラインショップ「日本工芸堂」を自社で構築しました。このショップから日本工芸品のファンを世界に広げ、世界各地で長く愛用されることで、日本の伝統工芸の技術を未来へつなぐことができると考えています。また、サスティナブルでエシカルな消費を実現するために、対象の製品はメーカーと連携して修理・修繕して継続利用できるようにしています。そのほか、工芸品を取り巻く環境がより持続可能になるよう、売上1%を伝統工芸産地に寄付したり、日本の工芸育成に充てたりする活動を2022年9月から会津塗りの組合さんと実施予定です。特徴2.海外の店舗・インターネット販売業者を開拓し、販路を広げる工芸品を制作する職人さんやメーカーさんに代わり、海外への販売を促進する取り組みをしています。海外販売をする卸業者や販売代理店の要望に沿って、取扱品を提案することで、工芸品と代理店を結び、海外在住の工芸ファンに日本の工芸品をお届けする仕組みです。ウェブや海外展示への出展をとおして、現在アメリカ、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、イギリス、中国、ロシアなどの国々でオンライン・店舗販売されている企業と取引をしています。特徴3.日本国内企業の工芸オンライン販売事業を徹底サポート自社のオンラインショップはもちろんですが、いろんな企業がウェブを介して日本の工芸品を広めてくれれば、今よりたくさんのお客様の元に工芸品を届けることができます。そこで、工芸品を制作する職人さんや団体と綿密なコミュニケーションを取れて、国内外にオンライン販売できる技術力をもった当社だからこそできる、各企業へのオンライン販売事業サポートを行っています。各企業の持っている力や既存事業の強みの洗い出しから始めることで、それぞれの企業の良さを活かしながら、オンライン販売などの販路開拓の作戦、計画立案、実践サポートを行い、事業成功率を底上げしています。Q.3 活動を始めて、どんな変化がありましたか?「工芸体験の新しい接点をつくる」ための取り組みの中で、多くの方の関心の高まりを感じています。日本の工芸品のファンを増やす取り組みの一環で、フォトコンテストや大学生インターン、工芸品の魅力を発信していただくアンバサダーを募集するなど、さまざまな取り組みをしています。アンバサダーやインターンなどは、募集を開始すると「一緒に発信をしていきたい」という意欲的な方たちや日本各地の大学生からの応募が、あっという間に集まります。日本文化、工芸の循環と発展の一端を担うためには、 ビジネスとしてただ商品を販売するだけでなく、工芸体験の機会創出に取り組み、ファンを増やす必要があると考えており、今後も積極的に「接点づくり」に取り組んでいきたいと考えています。Q.4 活動を通して、将来達成したい目標はありますか?日本の工芸品をとおして、ものづくりの新しいステージづくりに寄与し、また地元である日本を、より誇りに思える国とするためのビジネスを展開していくのが私たちの目標です。ですが、目標を達成するためには、当社のビジョンに共鳴していただけるパートナー企業などとの取り組みを充実させていくことが課題となっています。パートナー企業とは工芸や日本の文化を共同で発信する取り組みをしたいと考えています。たとえば、工芸品の流通、オンライン・オフラインでの共催イベント・セミナー実施、情報発信、コラボ商品企画など、お互いの強みを活かせる取り組みです。ソシャグでは、ユーザー同士で協力しあいやすい仕組みが提供されるとのことなので、新たなつながりができることを期待しています。Q.5 活動に参加したい人や応援したい人へ、メッセージをお願いします!当社のビジョン「工芸体験の新しい接点をつくる」では、「理解する」「知る」「伝える」の3つのアクションをとおして、多くの人に「工芸品への関心」を呼び起こすプロセスを作り出したいと考えています。「理解する」:実際に職人さんからお話を伺う場を設け、対象の工芸品の歴史や制作の裏側、使い方等をお伝えする。私たち自身も共に学ぶ。「使う」:日常生活で使える工芸品を集め、主にオンラインショップをとおして販売。自身の生活のなかで工芸品を使いながら利便性や豊かさを伝えられるよう発信する。「伝える」:職人さんとのコラボトークをSNSで発信、工芸品制作の体験会を開催。関心のある方が直接、体験する機会を提供。また、工芸品の良さを発信したい学生インターンの方と発信手法を継続して磨いている。関心を持っていただける方、協力していただける方を増やすために、型にとらわれず挑戦し続けることを大切にしています。 私たちのビジョンに共感し、一緒に活動していただける企業、自治体、仲間を募集中です。ぜひ、日本工芸株式会社の問い合わせフォームからご連絡ください。日本の工芸品をとおして、ものづくりの新しい扉を開くための取り組みを、共に創りあげていきましょう。

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